映画

2017.03.01

全裸乱入や遺灰を撒く事件も…!? アカデミー賞歴代ハプニング

転んだ瞬間のジェニファー・ローレンス(Getty Images)転んだ瞬間のジェニファー・ローレンス(Getty Images)

第89回アカデミー賞授賞式が2月26日(現地時間)、開催されましたね。最大の注目ポイントであり、式の大トリを飾る作品賞発表で、プレゼンターのウォーレン・ベイティーとフェイ・ダナウェイが『ラ・ラ・ランド』と読み上げ、『ラ・ラ・ランド』関係者がスピーチしている途中で、実は作品賞は『ムーンライト』だったことが判明し、スピーチが遮られるという前代未聞の大ハプニングが起きて、会場は一瞬、混乱に陥りました。こんな滅多にない大ハプニングとまではいかないまでも、これまでにアカデミー賞で起きた歴代ハプニングをご紹介します。

■晴れ舞台で自分のドレスの裾を踏んで転倒!

2013年、『世界にひとつのプレイブック』で、22歳という若さで主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス。名前を呼ばれ、オスカー像を受け取るために栄光のステージに上がろうとした、まさにその瞬間、自分のドレスの裾を踏みつけて階段の途中で転倒してしまいました。いつもは政治的発言も物怖じせずしている堂々としたジェニファーでも主演女優賞受賞+みんなの前で派手に転ぶというアクシデントで動揺したのか、転んだ自分に駆け寄ってくれたヒュー・ジャックマンに全く気付かずスルー、スピーチで監督やプロデューサーの名前を言い忘れるというミスをしてしまいました。

■レッドカーペットに遺灰!?

カザフスタン人ジャーナリストのボラットや、ゲイのファッション評論家ブルーノなどの濃いキャラクターで知られているコメディアンのサシャ・バロン・コーエンは、2012年のアカデミー賞授賞式に出席した際、主催者側から「変なことをしないように!」とクギを刺されていたにも関わらず、“不謹慎”なパフォーマンス。この日、軍服を着てどこかの国の独裁者風に装ってレッドカーペットに現れたサシャは、何故か北朝鮮の故金正日総書記の写真がプリントされた黄金の壺を手にしており、レッドカーペット取材中に、その壺を見せながら「僕の大親友で、テニスのパートナーの金正日を連れてくるいい機会だったから」と、その中身が“遺灰”であることを言いつつ、手が滑ったふりをしてその遺灰に見立てた謎の粉をレッドカーペットにぶちまけました。サシャはそのまま警備員に連行されてしまいましたが、掃除する人がお気の毒です(笑)。

■喜びが爆発して思わず情熱的なキス

2003年、29歳という史上最年少で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディは、ダニエル・デイ・ルイスやジャック・ニコルソン、マイケル・ケイン、ニコラス・ケイジといった、強豪の有力候補が並ぶ中で自分の名前を呼ばれると(実際、下馬評は低かった)、「信じられない」と言った感じでよろよろとステージに上がると、プレゼンターのハル・ベリーにいきなりキス!! これがあいさつ程度という軽いものではなく、かなり熱烈&濃厚だったものだから、会場もハルもびっくり! 後にあれはセクハラだったのでは?との議論も持ち上がりました。ちなみに、ハルはキスされた後に唇を拭っているのが目撃されています(笑)。

■全裸男がステージに乱入!?

全裸男がステージ上を駆け抜けていった瞬間(Getty Images)全裸男がステージ上を駆け抜けていった瞬間(Getty Images)

アメリカの生放送はアクシデントに備えて数秒のディレイが設定されているので、今だったらカットされているだろうけれど、時はそんな対策がまだされていなかった1974年。司会のデヴィッド・ニーヴンが作品賞プレゼンターのエリザベス・テイラーを紹介していた真っ最中、背後から全裸の男がピースサインをしながら横切るという事件が発生。会場は騒然としたものの、ニーヴンが苦笑しながら「起きてはいけないことだけど、魅力的だったかな」とその場を収めました。男の正体はローバト・オペルという広告会社の重役で、報道パスを持っていたため、会場に入れたそうです。

■ベテラン俳優の受賞拒否!

マーロン・ブランドの代わりに出席したサチーン(Getty Images)マーロン・ブランドの代わりに出席したサチーン(Getty Images)

今やハリウッドの伝説となったマーロン・ブランドは、1973年、『ゴッドファーザー』で2度目の主演男優賞を受賞した際、人種差別への抗議から受賞を拒否。授賞式当日、ブランドは自分の代理としてネイティブ・アメリカンの活動家サチーン・リトルフェザーを送り込み、ハリウッドでの白人以外のマイノリティが不公平に描かれていること、ネイティブ・アメリカンに対する不当な扱いをスピーチさせました。会場からは拍手とブーイングが巻き起こり、賛否両論でした。しかしこれには後日談があって、実はこのサチーン・リトルフェザー、ブランドが雇ったマリア・クルズという女優だったことがわかり、会場で賛同した人も白けてしまったそうです。

今年、『ラ・ラ・ランド』から『ムーンライト』に変わった瞬間(Getty Images)今年、『ラ・ラ・ランド』から『ムーンライト』に変わった瞬間(Getty Images)

ちなみに今年、ウォーレンとフェイが作品賞のタイトルを、本来は『ムーンライト』なのに『ラ・ラ・ランド』と読み上げてしまった理由は、ウォーレンが何故か主演女優賞が書かれた封筒を渡されたことなので、このふたりは悪くないと主催者側も当日の出席者も語っています。アカデミー賞から生まれる名スピーチや名場面、そしてたまにハプニングに、来年も目が離せませんね。

文=安藤千晴

みんなの声

スポーツ

映画