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2016.09.12

“障がい者×感動”の功罪とは?

困難に立ち向かう障がい者への密着企画が毎年目玉となっている日本テレビ系「24時間テレビ 愛は地球を救う」が8月27日・28日に放送されました。ですが番組がクライマックスを迎える28日夜、NHK Eテレの"障がい者のための情報バラエティ"「バリバラ」が、実際に障がいを持つ出演者たちと、メディアの中の"感動を与えてくれる障がい者"像に異を唱える生討論企画を行って話題をよびました。"障がい者×感動"という描き方のメリット、デメリットとはなんでしょうか?

「バリバラ」の出演者の1人、先天性四肢欠損症を患う岡本真希さんは「普通に生きているだけなのに感動の材料にされたくない」と主張し、番組では、感動抜きでありのままに生きる障がい者の姿がメディアに取り上げられる方法を模索しました。

ただ"障がい者×感動"という描き方には一定のメリットもあるようです。作家の乙武洋匡氏は2012年にTwitterで、「障がい者の扱いが一面的であるように感じたからだ」と「24時間テレビ」のオファーを過去断ったことを明かしています。しかし「募金による寄付額には無視できないものがあるし、何より『知ってもらう』ことのきっかけにもなる」と番組の意義をある程度認めてもいました。

「バリバラ」によると、"障がい者×感動"という描き方は近年誕生したものだそう。現在の長短を踏まえた上で、そろそろメディア側は新たに障がいの扱い方を模索すべき時期に来ているのかもしれません。


(文/原田美紗@HEW

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