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2016.01.27

わかる?「ず」と「づ」の正しい使い分け



他言語に比べて複雑だと言われる日本語。普段何気なく使っていながら、実はよくわからない、自信のないことも多いもの。そのひとつが「ず」と「づ」、あるいは「ぢ」と「じ」の使い分けになるだろう。

昭和61年の内閣告示「現代仮名遣い」の通知にはこうある。

~「じ・ぢ」「ず・づ」の使い分けのうち、「せかいじゅう」「いなずま」などについては、「じ」「ず」を用いることを本則とするとともに「ぢ」「づ」を用いることもできるものとした~。

ようするに、基本的には「ぢ」でなく「じ」、「づ」ではなく「ず」を使う。でも場合によっては、「ぢ」「づ」もダメじゃあないということ。では、その場合という例外はどんなものなのだろう。同じく「現代仮名遣い」を参考にひもといてみよう。

(1)同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」
同音を連呼することで濁音が発生した場合の「ぢ」や「づ」はOK! ってこと
例)
ちぢみ(縮)、ちぢむ、ちぢれる、ちぢこまる
つづみ(鼓)、つづら、つづく(続)、つづる(綴)

なお、「いちじく」「いちじるしい」は、この例にあたらない。とされているので注意が必要だ。

(2)二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」
これは、ひとつの言葉を二語に分解して導き出される法則。たとえば、鼻血は「はな」と「ち」で構成されている。二つの言葉が連合して音が濁ったのだから「はなじ」ではなく「はなぢ」でOKになるという具合。
例)
はなぢ(鼻血)、そこぢから(底力)、いれぢえ(入れ知恵)、ちゃのみぢゃわん(茶飲み茶碗)、まぢか(間近)…。
みかづき(三日月)、たけづつ(竹筒)、たづな(手綱)、ひげづら(髭面)、てづくり(手作り)、こづつみ(小包)、ねばりづよい(粘り強い)…。

ただ、現代語の意識では一般に分解しにくいものとして、「じ」「ず」が基本であるとしつつ、どちらでもよいパターンもある。

例えば世界中は「せかいじゅう」「せかいぢゅう」、稲妻は「いなずま」「いなづま」どちらもあり、そのほか以下の例などでは「ず」は「づ」と書くことが“許容”される。
例)
かたず(固唾)、きずな(絆)、さかずき(杯)、ほおずき、みみずく、おとずれる、ひざまずく、あせみずく、くんずほぐれつ、さしずめ、でずっぱり、なかんずく、うでずく、くろずくめ、ひとりずつ

一方で、漢字の音読みでもともと濁っているものは、上の(1)(2)の「ぢ・づアリの法則」にあたらないので「じ」「ず」を用いて書かなくてはならない。
例)
じめん(地面)、ぬのじ(布地)、ずが(図画)、りゃくず(略図)

例外にさらに例外があったりとややこしいですが、これも日本語の表現の多様性を担保しているわけで、仕方のないことなんでしょうねえ。

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