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2017.03.14

大学生への「仕送り」が過去最低に!

豊田 眞弓

出産・教育のお金ガイド 豊田 眞弓 / All About

私立大学新入生がいる家計の負担は

私大に通う場合の家計負担は大きい
私大に通う場合の家計負担は大きい

2015年に首都圏の私大に入学した学生のいる世帯を対象に行った『私立大学新入生の家計負担調査 2015年度 』が、東京地区私大教職員組合連合より発表されました。これにより、さらなる家計負担の厳しさが浮き彫りになりました。内容をチェックしていきましょう。

受験から入学までに214万円!
「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者は214万2644円で前年度比5500円増、自宅通学者は153万5844円で前年度比4800円減となっています。

初年度納付金は131万1644円で、「受験から入学までの費用」全体に占める初年度納付金の割合は、自宅外通学者で61.2%、自宅通学者で85.4%と、学費の負担割合が高いのが目立ちます。

受験から入学までの費用
_____________________
支出の費目/自 宅 外/自 宅 通 学
受験費用     252,800    224,200
家賃       61,200
敷金・礼金     203,500
生活用品費    313,500
初年度納付金*1,311,644  1,311,644
____________________
    合計     2,142,644  1,535,844

*文部科学省「平成26年度私大入学者にかかる初年度学生納付金平均額」より

私大生のいる世帯の年収は約900万円
大学生を抱える世帯年収(税込)は、2002年度以降は1000万円を割り続けています。

2015年度は全体平均で899万5000円、自宅外通学者で900万9000円、自宅通学者で898万円でした。
なお、世帯の中で収入を得ている「有所得者」の平均は1.7人です。

自宅外通学者の入学年費用は302万円
自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」は295万3144円で、前年比8300円ダウン。自宅外通学世帯の「税込収入」は900万9000円なので、「入学の年にかかる費用」が税込年収に占める割合は32.7%。やはり家計にとっては大きな負担になっているのがわかります。

仕送り額が過去最低に
仕送り額は、入学後で費用がかさむ5月が10万1800円、出費が落ち着く6月が8万6700円と、いずれも減少しました。

6月の仕送り額は、1994年度の12万4900円をピークに減少し、2005年度に初めて10万円を割り、今回さらに低下。1986年の調査開始以来、最低を更新しています。

家賃の平均は6万1200円で、仕送り額から家賃を引いた生活費は12年連続で減少し、1986年の調査開始以来、過去最低の2万5500円になりました。

奨学金希望は過去最高
一方で、日本学生支援機構を含む奨学金を「希望する」「申請した」との回答は過去最高水準に。

希望者のうち、実際に申請した割合も増加し続け、すでに6割を超えました。自宅外通学者は7割近く、自宅通学者でもほぼ5割が奨学金を申請しています。


ローンを借りた世帯は2割弱
入学費用に関して、ローンを利用するなど借入れをした世帯は17.9%。前年より微増しており、5世帯に1世帯という高い割合になっています。
借入額は平均183万円。前回に比べ2万3000円増加しています。

ちなみに、自宅外通学者の借入額は215万円で、自宅通学者よりも60万1000円多く借りていることもわかります。自宅外通学者にいる世帯ほど家計負担が大きいことがうかがえます。

入学費用で「借入れ」をした世帯
_____________________
借入れをした世帯割合 17.9%

<借入額>
平均     183万円
自宅外通学 215万6000円
自宅通学  155万5000円
_____________________

入学までの費用負担は9割が「重い」
受験から入学までの費用の負担感は、全体平均で9割が「重い」(「たいへん重い」+「重い」)と感じていて、私大への新入学生のいる家庭の負担の大きさを示しています。

中でも、入学費用を借入れでまかなった家庭では「重い」が99.5%。また、自宅外通学者の92.7%が「重い」と感じています。

教育費の負担の最終的なツケは親の老後に回る可能性があることからも、やはり、子供が小さいうちから少なくとも児童手当分だけでも貯めておき、教育ローンの借入れをしなくて済むよう、準備しておくことが大事ですね。

もちろん、低所得層のための高校・大学の学費の無償化が進むことも期待したいところです。

 

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