「別に清純派で売ってるわけじゃないし…」byジェニファー・ローレンス(Getty Images)
ニャンニャン事件の昔から(若い人はご存じないと思いますが……)、有名人のイケナイ写真やヤバい写真が本人の意志とは無関係に雑誌に掲載されてしまうことは多々あること。本人と何かしらの関係があった第三者が、少なからずの悪意を込めて出版社に写真が持ち込まれる場合がほとんどですが、デジタル全盛期の昨今は、個人のパソコンやスマートフォンがハッキングされてプライベート写真が流出してしまうトラブルが続発中です。
■ハリウッドの場合
自らの冠番組放送直前に当時の恋人リック・ソロモンとのベッドシーンの映像が流出して、宣伝のためじゃ?と言われたパリス・ヒルトンをはじめ、シンガーのRay-Jとのベッドシーンの映像が流出して一躍大ブレイクを果たしたキム・カーダシアンなど、ある意味、有名になるための“手段”でもあり、頻繁に流出事件が起こるハリウッド。けれど、2014年にセレブたちがiCloudに保存していたプライベート写真をハッカーが不正アクセスしてインターネットに流出させた事件はジェニファー・ローレンス、ケイト・アプトン、ヴァネッサ・ハジェンス、キルステン・ダンストなど多くのセレブたちを震撼させた。特にオスカー女優となっていたジェニファーは、自分のあられもない姿ばかりか、明らかに行為中のかなりきわどい写真が多数あり、それらがすべて衆人の目にさらされることに。ベッドで恋人とポーズくらいならまだわからないでもないけれど、こんなことしてる最中まで撮るの!?とびっくりした人も多かったはず。
■香港の場合
香港芸能界に大激震を走らせたのは、当時、若手イケメンスターとしてワールドワイドに活躍していたエディソン・チャン(『インファナル・アフェア』シリーズ、『頭文字D THE MOVIE』など)が、2008年、多くの女優たちとのプライベートなベッド写真を多数流出させてしまった事件。これは、それらの写真を大切に取り込んでいた自身のパソコンを修理に出したことがきっかけ。修理先の店員がハードディスクの大量のエロ写真に気付き、インターネットにすべて流してしまったのだ。ジリアン・チョンやボボ・チャンなどが巻き添えを食ったのだが、その中で最も衝撃だったのが、エディソンの友人で俳優のエリック・ツェーの奥さんセシリア・チャンが含まれていたこと。もちろん写真が撮られたのは結婚前のことなのだが、自分の奥さんが他の男と絡んでいる写真を全世界にバラまかれたエリックの心情やいかに。いや、流れ弾に当たった相手の女優たちが最もショックが大きかったと思うけれど。
■日本でも!
日本でも、女優たちのSNSやiCloudに不正アクセスして、プライベート写真や非公開の日記、個人情報をこっそり盗み見ていた男が逮捕されたことは記憶に新しいところ。被害に遭ったのは長澤まさみ、武井咲、北川景子他、100人以上の芸能人と言われている。この男は、特にハッカーの知識などがあったわけではなく、彼女たちの本名や誕生日などの組み合わせを何度も試してパスワードを解いていたとか。今のところそれらの写真がネット上で流出した様子はないものの、もしその男がコピーしてどこかに隠していたり、売ったりしていたら…と考えると恐ろしい。パスワードはなるべく推測されない複雑な組み合わせにした方が良さそうですね。
それにしても、自分の裸や情事の様子を記録しておきたい人って、意外と多いんでしょうか。今はリベンジポルノなんて言葉もあるくらいだし、恋人と盛り上がっていたとしても注意したいものです。
文=安藤千晴