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フランス、EURO優勝で非常事態宣言下の母国に笑顔を デシャン監督「一瞬でも不安忘れられる」|コラミィ× スポーツ

    自分たちのプレーで情熱や感動を生み出したいと語るデシャン監督(UEFA via Getty Images)

     現地時間10日に行なわれるEURO2016決勝で、ポルトガルと対戦する開催国フランス。大一番を前にディディエ・デシャン監督は、今もなお非常事態宣言下にある同国の人々に対し、自分たちにもできることがあるとの見解を示した。

     今大会ここまで無敗で勝ち上がり、グループリーグのスイス戦(0対0)を除く5試合すべてに勝利しているフランス。FWアントワン・グリーズマンはここまで大会トップの6ゴールを挙げており、チームの優勝と得点王の両タイトルを手にできる可能性がある。

     そのグリーズマンは「みんなワクワクしている。子どもみたいだよ」とコメント。「フランス中が味方についてくれるのが分かっている。だから彼らのためにも全力を尽くすよ」と意気込みを口にした。また、MFポール・ポグバも「僕らは大会中に進化した。前よりも成熟している」とチーム力に自信を示す。

     フランスは昨年11月のテロ事件を受け、現在も非常事態宣言下にある。6月上旬にはEURO2016開催中に15件のテロ攻撃を計画していたというフランス人の男がウクライナで逮捕されており、欧州に衝撃が走った。厳戒態勢を敷いたこともあり、ここまでテロ事件は起きていないが、人々の不安は消えない。

     こうしたなか迎える決勝を前に、デシャン監督は「我々が問題を解決することはできないが、人々をワクワクさせ、不安を忘れさせることはできる。情熱や感動を生み出すことはできる。そのことは目の当たりにできると思う」とコメント。自分たちのプレーで、一瞬でも不安や恐怖を忘れさせたいとの想いを語っていた。