ケルンFWモデストが親善試合で激高(Getty Images/Bongarts)
現地時間4日、大迫勇也所属のケルン(ドイツ)と乾貴士所属のエイバル(スペイン)がテストマッチを行ない、2対0でケルンが勝利した。“親善試合”のはずが、試合中に選手間の衝突が発生し、ケルンFWアンソニー・モデストが激高し、プレーを続けられなくなる一幕があった。この試合で乾はフル出場し、大迫は60分までピッチに立っている。
オーストリアの合宿中に行なわれたこの試合は、ケルンが45分にPKで先制すると、79分にも加点。その直後、背後からのタックルに腹を立てたエイバルDFダビ・ユンカーがケルンの選手を突き飛ばし、両選手入り乱れての小競り合いとなった。止めに入ったモデストはユンカーと数回言葉を交わすと、突如激高。チームメイトがなだめても怒りが収まらない様子で、ケルンのヨルグ・シュマトケSDは同選手をロッカールームに下げた。
独『ビルト』紙(電子版)はユンカーがモデストを挑発し、人種差別的な言葉で侮辱したと伝えている。ペーター・シュテーガー監督は「あんなトニー(モデスト)を見たことがない。控え室に下げた方がいいと思った」と、同選手を守るためにピッチから下げたと話した。
騒ぎはこのままでは収まらず、ビルト紙は、試合終了後にエイバル側からモデストを再び挑発する行為があったと伝えている。このため、アシスタントコーチのマンフレッド・シュミット氏がモデストを何とかなだめ、同選手はスタッフに付き添われてホテルへ戻ったという。