どうも、僕が5000万ドルスターです!(Getty Images)
昨年からモメにモメていたジョニー・デップとアンバー・ハードの泥沼離婚が、ジョニーがアンバーに和解金約700万ドル(約8億円)を支払うことでようやく決着がつきました。さすがハリウッドスター、そんな巨額を払えてしまうほど高額ギャラを手にしているんですね。というわけで、スターのギャランティ事情をご紹介!
■今、最も高額ギャラを手にするのはあのヒーロー
今現在、ハリウッドで1本あたりの出演料が最も高いのはロバート・ダウニーJr.で、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で5000万ドル(約57億円 ※1ドル115円計算)を手にしています。ちなみに『~エイジ・オブ・ウルトロン』は全世界で14億ドルの興行収入がありました。次が『スター・ウォーズ フォースの覚醒』のハリソン・フォードと、『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオの2500万ドル。ストーリーテリング的に出演が欠かせなかったハン・ソロ役に再挑戦したハリソン、実際にバイソンの生肉を食べるという役者魂を見せたディカプリオ、共に2500万ドルのギャラに見合う仕事をしていますよね。ちなみにハリソンは、歩合制の契約をしているため、最終的にはもっと多くのギャランティを手にしていると思われます。以下、『007 スペクター』のダニエル・クレイグ(2400万ドル)、『イコライザー』のデンゼル・ワシントン(2000万ドル)、『オデッセイ』のマット・デイモン(2000万ドル)と続きます。それにしてもロバート・ダウニーの破格のギャラがすごい!
■女優ではサンドラ・ブロックがトップ
女優の高額ギャラ1位はサンドラ・ブロック。『選挙の勝ち方教えます』で2000万ドルのギャランティを受け取っています。アンジェリーナ・ジョリーは当時の夫ブラッド・ピットとの共演作かつ監督作でもある『白い帽子の女』で1500万ドルをゲット。他にオスカー女優ジェニファー・ローレンス(『JOY/ジョイ』)、リブート版『ゴーストバスターズ』のリケジョ、メリッサ・マッカーシー(『SPY/スパイ』)が1500万ドルクラスに並びます。女優は男優よりも出演料は平均的に低めです。ちなみにアンジェリーナ以外の上位3人の高額出演料作品は日本ではすべてDVDスルーでした。
■作品によって安いギャランティで出演することも
かっこいい!(Getty Images)
このようにスターたちの出演料は百万ドル単位から1000万ドルを超えることが通常なわけですが、もちろんすべての作品に潤沢な資金があるわけでもなく、スターたちだって常に高額出演料を要求するわけではありません。例えば『ダラス・バイヤーズクラブ』でオスカーを手にしたマシュー・マコノヒーですがギャランティは20万ドル、『キャプテン・アメリカ』の主演クリス・エヴァンスは30万ドル、アカデミー賞候補となった『グッドナイト&グッドラック』で監督・脚本・出演を務めたジョージ・クルーニーは12万ドル、エージェントがいないためなかなか連絡がつかない名優として有名なビル・マーレイは、『天才マックスの世界』に9000ドルのギャラで出演。しかも監督のウェス・アンダーソンが劇中でヘリコプターを使用するための費用2万5000ドルを製作元のディズニーに断られたという話を聞いたビルは、白紙の小切手をウェスに渡し、「好きな額を書いて換金してこい」と言ったのだそう。ビル、かっこよすぎです。
かつては映画1本につきギャラが1000万ドルを超えればスターなんて言われていた時期もあり、今では2000万ドル以上のスターもいますが、出来高払いの契約なども増えてきて、経済誌フォーブスでは作品の興行収入と主演者の出演料を比較して“コスパのいい俳優”ランキングなども発表しています(1位はクリス・エヴァンスで、ギャラ1ドルにつき135.8ドルの興収を稼ぎ出す)。ちなみに冒頭で挙げたジョニー・デップはハゲの役作りもインパクト大だった『ブラック・スキャンダル』で1500万ドルの出演料をゲット。今年は当たり役となった『パイレーツ・オブ・カリビアン』の最新作も公開になることだし、『ファンタスティック・ビースト』の2作目の準備もスタート。和解金700万ドル捻出のためにロスのペントハウスを売却したなどと言われていますが、それくらい(?)のお金はすぐに稼ぎ出せそうですよね。
文=安藤千晴