本塁打を放ったM.ロレンゼン。(Getty Images)
シンシナティ・レッズは現地19日、本拠地でロサンゼルス・ドジャースと対戦し、9対2で快勝。救援右腕マイケル・ロレンゼン投手が、キャリア初ホームランとなる3ランを放ち、チームの勝利に貢献した。
父親が死去したため、前日までチームを離れていたロレンゼン。この日は5点リードの7回1死一、二塁から登板し、1回2/3を無失点に抑えた。「最初のイニングの3アウト目を奪ったあと、トイレに駆け込む必要があった。涙を堪えきれなかった」と語ると、「支えてくれたチームメイトもいた。だから、打席に立つことができたし、打つこともできた」と振り返った。
メジャー初本塁打を記録し、ダグアウトに戻った後も、グレートアメリカン・ボールパークに集まった2万8,184人のファンからのカーテンコールは鳴りやまず、チームメイトに背中を押されるようにして、目に涙を浮かべながら歓声に応えた。
ブライアン・プライス監督は、「ロレンゼンのホームランは、我々全員にとって心を動かされるものだった」と述べると、「荘厳で、詩のようだった。その感情はまるで目に見えるかのように、彼がダグアウトに入ってから強まっていった。あのカーテンコールは、観客たちも気づいていたという証拠だろうね」と感極まったようすだった。(STATS-AP)