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マラドーナ氏、メッシの代表引退騒動を批判 「あまりに軽率な発言」|コラミィ× スポーツ

    アルゼンチンの英雄マラドーナ氏(右)(Getty Images)

     アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏が、リオネル・メッシ(バルセロナ/スペイン)の代表引退騒動に言及。軽率な発言で国民を困惑させたと批判した。スペイン紙『AS』『マルカ』(電子版)などが現地時間25日(以下現地時間)に伝えている。

     メッシはPK戦の末にチリに敗れたコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権100周年記念大会)後、自分にとっての代表は終わったと述べ、アルゼンチン代表から退く意向を示した。この発言は世界中に衝撃を与え、とくに母国アルゼンチンでは、マラドーナ氏やエドガルド・バウザ代表監督だけでなく、マウリシオ・マクリ大統領も慰留に努めていた。

     そのメッシは8月、「決勝の夜は様々な思いが胸に押し寄せ、真剣に引退を考えた。でも、アルゼンチンと代表ユニフォームへの愛情の方が勝った」と声明を発表。前言を撤回し、代表復帰への決意を示した。

     マラドーナ氏は一連の騒動について「メッシの引退発言が、我々(アルゼンチン)が3度連続で決勝に敗れている事実を忘れさせるために仕組まれたのかどうか知らないが」と述べた上で「彼は引退すると述べ、数週間で心変わりした」と、地元のラジオ局にコメントした。

     同氏は「彼が苛まれる理由などなかった。あの敗戦について責められるべきは彼ではなくほかの人だった。なぜ、引退を表明したんだ。あまりに軽率だった。おかげで誰もが(撤回してくれるかどうか)ハラハラしどおしだった」と述べ、軽率な発言だったとの見解を示した。

     なお、アルゼンチンは9月に2018年W杯南米予選を戦うが、メッシもこれに招集されている。チームは1日にホームでウルグアイと、6日にアウェイでベネズエラと対戦する。