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R.ヒルが7回まで完全投球、苦渋の決断にドジャース監督「個人的感情は抜きに…」|コラミィ× スポーツ

    7回まで走者を一人も許さなかったR.ヒル。(Getty Images)7回まで走者を一人も許さなかったR.ヒル。(Getty Images)

     ロサンゼルス・ドジャースは現地10日、敵地でマイアミ・マーリンズと対戦し、5対0で完勝。先発のリッチ・ヒル投手が7回無安打、無四球、9三振、無失点で今季12勝目(3敗)を挙げた。

     36歳のヒルは、7回まで1人のランナーも出さない完ぺきな投球を披露。投球数は89球だったが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はここで交代を告げた。チームがナ・リーグ西地区首位を維持するための決断に、同監督は「吐き気がするほどの思いだった」とコメント。「リッチは人生に1度あるかないかのチャンスを掴んでいた。個人的感情は抜きにしなければならない。監督として、たくさんの情報を考慮しなければ」と話した。

     先月1日のトレードで加入してきたヒルは、直後に左手中指のまめにより故障者リストに登録された。ロバーツ監督は、「これまでも我々はリッチのまめに悩まされてきたし、彼のシーズンの多くが台無しになった」と語っているが、ヒル本人は続投できたと感じているようだ。しかし、「降板したくなかったのは言うまでもない。でも、ここには目指すべきもっと大きな目標があり、それが何かをチーム全員が知っている」と、指揮官への理解を示した。

     また、ヒルに代わって8回からマウンドに上がったジョー・ブラントン投手が、2死からジェフ・フランコア外野手にヒットを許してしまい、ドジャースはメジャーリーグ史上初の継投による完全試合も逃した。なお、ロバーツ監督は今年4月8日に行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でも、この日デビューを飾ったロス・ストリップリング投手が8回1死までノーヒットノーランを続けていたが、投球数が100球に達した同投手を降板させている。(STATS-AP)