昨季の対戦で騒動の中心となったD・コスタ(AMA/Getty Images)
現地時間24日(以下現地時間)に行なわれるイングランド・プレミアリーグで、チェルシーとの「ビッグ・ロンドンダービー」に臨むアーセナル。アルセーヌ・ヴェンゲル監督は、今季プレミア5ゴールと好調の相手FWジエゴ・コスタについて、獲得を考えていたことを明かした。
ここまでともに3勝1分け1敗、勝ち点10としているアーセナルとチェルシー。24日の直接対決を前にアーセナルが警戒しなくてはならないのが、ここまで5戦5得点と波に乗っているD・コスタだ。
2014年夏にアトレティコ・マドリー(スペイン)からチェルシーに加入したD・コスタだが、ピッチ上での気性の荒さは有名だ。昨季プレミアリーグでアーセナルと対戦した際は、DFローラン・コシールニーと一触即発の状態になると、止めに入ったDFガブリエル・パウリスタと掴み合いに。最終的にFA(イングランドサッカー協会)から3試合の出場停止処分を科されている。
英『ガーディアン』紙(電子版)などが23日に伝えたところによると、ヴェンゲル監督はD・コスタについて「選手として、彼のことを気に入っている」とコメント。「振る舞いを正し、試合に集中しているのは、今季開幕から見て取れる。それだけに彼はより手強い選手となった」と話した。
大人しくなったD・コスタは怖さも失うのでは、と報道陣から問われると、ヴェンゲル監督は「そうは思わない。どの選手も試合に全力を注ぐことが求められるが、それと行き過ぎたアクションは別の話だ。彼はファイターであり、そこは尊重されるべきだ。そのほかのことは試合をさばく審判とルールの管轄だ」と述べた。
ここ数年、センターFWを探し続けてきたヴェンゲル監督は、D・コスタもリストアップしていたと告白。「まさか彼がアトレティコを出るとは思わなかった。あのときは驚いたよ」「それが分かっていたら、もっと懸命に交渉していたかって? そのとおりだ。私は彼を気に入っているからね。非常に質の高いストライカーだ」と語った。
能力はともかく、性格的にD・コスタがヴェンゲル監督と合うかどうかは疑問だが、同監督は「私は彼の性格についてはコメントできない。彼のことをまったく知らないからね」「私に言えるのは、彼が素晴らしいクオリティを持つ選手だということだけだ」と、その辺の詳述は避けた。
一方で、自らのチームに対しては「とにかく試合に集中し、とことん冷静にやること。挑発に反応しないこと。このカードではこのところ2回とも、互いに11人対11人で戦えていないから、規律が重要だとチーム内で話してきた。規律と結果は非常に強く結び付いている」と、D・コスタに翻弄されないことが重要だとしている。