J2長崎DF田上がA契約に 5分でわかるJリーガーのプロ契約のお話|コラミィ× スポーツ

先日、J2・Vファーレン長崎に所属するDF田上大地選手がC契約からA契約へ変更となったというリリースがあったが、ある人からA契約とは何か?という質問をもらったので、簡単にプロ選手の契約について、今日は書いてみたいと思う。

C契約とは簡単に言うと、新人用のプロ契約で、基本的に初めてプロになった選手は必ずこの契約を結ぶ。基本報酬は480万を超えてはならず、変動報酬も「出場給」「勝利給」以外は認められない。もともとは、過剰な年俸の高騰やルーキー争奪戦を抑えるための契約である。

このC契約選手が一定の出場時間(J1で450分、J2で900分など)を満たすか、プロC契約のまま3年が経過すると、チームは新人用契約であるC契約からA契約かB契約を提示しなければならない。出場時間にカウントされる試合は、J1、J2、J3、JFL、リーグカップ、天皇杯、代表戦などである。さらにいうと天皇杯は都道府県代表として出場したものはカウントされない。

B契約は、基本報酬が480万円を超えていけないという点はC契約と同じだが、変動報酬がC契約と違い制限無く決めることができる。

これに対してA契約は、基本報酬がC契約と真逆で、480万円を超えなければならない。(初A契約の時のみ700万円を上限とする)。変動報酬も当然無制限。A~C契約の中では、1番良い条件の契約である。ただし、原則として1チーム25名以内でなければならない。

田上選手が今回、締結したのはこれである。ちなみに、田上選手はC契約からA契約となったと家族に連絡した時には、母親から「貯金しなさい!」と言われたそうだ。余計なお世話と思ったが「貯金はしてる?大丈夫?」とこちらも聞いてみたら「大丈夫です。それなりにしています」という返事だった。

ちなみにプロの契約の最長期間は5年(18歳未満は3年間)。職業的には、プロサッカー選手は「自営業」と見なされ、年金などは「国民年金」である。

【藤原裕久(ViSta)】ふじはら ひろひさ。長崎在住のスポーツライター。V・ファーレン長崎オフィシャルライター、Jリーグ登録フリーランスとして、クラブ公式サイトやホームゲーム時のマッチデイプログラム、サッカー専門誌などに寄稿。V・ファーレン長崎に関してはクラブ発足から関わっている。