マンUレジェンドのスコールズ氏(Getty Images)
現地時間17日(以下現地時間)のイングランド・プレミアリーグで、リヴァプールとのアウェイ戦に臨むマンチェスターU。同クラブのレジェンドであるポール・スコールズ氏は、現在のマンUには「アイデンティティ」がないと主張し、マージ―サイドの名門が優位との見解を示した。英『BBC』が報じている。
現在7位のマンUが、勝ち点3差のリヴァプールと対戦する。この一戦を前にスコールズ氏は、今季からジョゼ・モウリーニョ監督が率いるマンUはまだ「混乱状態」にあると主張。一方のリヴァプールには、ユルゲン・クロップ監督のスタイルが浸透しており、「もし賭けるのであれば、リヴァプールにベットする」と述べた。
モウリーニョ監督は今季、ここまでのプレミアリーグ7試合ですでに15名のフィールドプレイヤーを先発に起用。スコールズ氏はこれが、2敗1分けを含む安定しないパフォーマンスに繋がっていると指摘。同監督はチェルシー時代の2004-05、05-06シーズン、計21名の先発メンバーでプレミア制覇を達成。一昨季に、同監督3度目のプレミア優勝を成し遂げた時の数は、わずか19名。少数精鋭で選手を固定してシーズンを戦い抜くことを好む傾向にある。
スコールズ氏は「今季のモウリーニョ監督は、非情になり切れていないと思う。誰を起用すべきか、迷いを抱えている。私が目にしたチェルシー時代のモウリーニョ監督は、13、14名の選手を毎週プレーさせていた。リーグカップなどでも選手を休ませなかった。しかしマンチェスターUは、チーム創りの最中。しっかりとした形になるまでには、まだ少し時間がかかるだろう。今のチームにアイデンティティが確立されているか? 私はそうは思わない」とコメント。今夏指揮官の交代を行なったチームが確固たるスタイルを築くには時間が必要だと語った。
一方のリヴァプールについては、「アイデンティティが確立されている。彼らがどのようなプレーを展開するか分かるだろう。ボール奪取からボックス内になだれ込むような攻撃で得点をねらう」とコメント。昨シーズン途中からユルゲン・クロップ監督が率いるチームの方が、完成度が高いと語っている。