お仕事って大変ですよね。
でも、大変だからこそ賃金が発生するものです。それにしたって、日本の労働は厳しくない? そう思ってしまうこともありますよね。
そこで気になるのは海外の労働事情。「日本人は働きすぎ」と言われることが多い現代、他の国々はどう働いているのでしょうか?
独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が発刊している「データブック国際労働比較2016」のデータを基に、ちょっと考えてみましょう。
【労働時間】
まずは労働時間。週当たりの労働時間を外国と比較してみました。(2014年度データベース)
週労働時間(製造業)
日本……41.4時間
アメリカ……42.0時間
カナダ……37.1時間
イギリス……41.4時間
ドイツ……40.0時間
フランス……37.8時間
オーストラリア……36.5時間
(出典:データブック国際労働比較2016・205p)
こうやって見てみると、意外と外国も同じぐらい働いているような気がしなくもないですね。
アメリカ人は日本人と同じ水準働いております。
反面、オーストラリアはなんと36.5時間です。ただ、もちろんこれはサービス残業など、陰の労働が反映されていない数字です。なので、もしかすると各国(特に日本)はもっと働いているのかも。
また、オフィス仕事をこなすホワイトカラーの労働時間は含まれていないので、そこで差が縮まっているのかもしれません。
【年間総労働時間】
週の労働時間ではなく、一年間の総労働時間で見てみるとどうなるのでしょうか?(2014年度データベース)
平均年間総実労働時間
日本……1729時間
アメリカ……1789時間
カナダ……1704時間
イギリス……1677時間
ドイツ……1371時間
フランス……1473時間
オーストラリア……1664時間
(出典:データブック国際労働比較2016・203p)
アメリカ人、働きすぎですね。とはいえアメリカ人は労働時間にシビアなので、働いた分はしっかり貰っていると思われます。
日本人のこの労働時間は週の労働時間と同じく、陰の労働時間が含まれていないと思われるのでもう少し上になるのかも。
そしてドイツ人、なんて恵まれた労働時間! 日本人よりも約400時間も労働時間が少ない! うらやましい限りです。
週の労働時間は少ないのに、1年の労働時間が多い国は休日が少ないんだなぁ、と考えられます。ということは、ドイツ、フランスなどはしっかりと休日がとれる国というわけなんですね。
また、アメリカに関しては短い期間でガッツリ働き、早めにのんびり暮らすというライフスタイルの方が多いのだとか。だから労働時間がかさみ気味なのでしょうね。
以上、日本と外国の労働時間あれこれでした!