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W杯予選で苦しむアルゼンチン、6位転落にバウサ監督は「心配」|コラミィ× スポーツ

    W杯予選で苦戦中のアルゼンチン(Getty Images/LatinContent WO)

     現地時間2日(以下現地時間)、2018年W杯南米予選を戦うアルゼンチン代表のエドガルド・バウザ監督が、本大会出場に向けて「心配」していると述べた。

     今予選10節を終了し、勝ち点16と苦戦するアルゼンチン。FIFA(国際サッカー連盟)は今週、ボリビアが9月のW杯予選で出場資格のない選手を起用したとして、2試合を不戦敗扱いにすると決定。これにより、ドローに終わっていたボリビア戦が3対0の不戦勝となった、チリの勝ち点が16に伸びた。アルゼンチンは勝ち点でチリと並ぶものの、プレーオフ圏外の6位に転落している。

     バウサ監督は『AP通信』のインタビューで、「予選はまだ確実なものではない。(出場権を)勝ち取らなければいけない。心配しているよ」と、楽観視はできない状況だと述べた。ボリビアはFIFAの決定に異議を申し立てる予定だが、バウサ監督は予選突破は「自分たち次第」と述べた。

     残り4試合のホームゲームで全勝すれば、アルゼンチンの勝ち点は28に。これは、ディエゴ・マラドーナ監督のもとで2010年W杯予選を突破したときと同じ数字だ。バウサ監督は「残りのホームゲームすべてに勝てば、本大会に出られると思う。それが目標であり、今、最も大切なことだ」と、ホームでの勝利が必須と強調している。

     アルゼンチンは10日の次節に宿敵ブラジルとアウェイで対戦したのち、ホームにコロンビアを迎える。指揮官はこの2試合に向け「直接のライバルとの2連戦。少なくとも勝ち点4を取りたい」と意気込んだ。

     負傷でリオネル・メッシを欠いた直近の3試合では、2分け1敗と勝ち点2しか挙げておらず、同選手への依存度の高さが指摘されている。

     バウザ監督はこれについて、「メッシは違いをつくる選手だ。非常に重要だよ。彼と対戦するとなると、相手は心配事が増すことになる」と期待を寄せつつも、「しかし、アルゼンチンにはほかにも素晴らしいレベルの選手たちがいる。彼がいなくても戦えるんだ。それを目指している」と、メッシに1人に過度に頼ろうとしてはいけないと警鐘を鳴らした。

     今予選で11得点とブラジルの半分もゴールを奪えず、メディアから批判されているアルゼンチンだが、バウサ監督は「批判にいら立ってはいない。普通のこと。腹が立つのは、私や選手たちへの敬意を欠いていることだ。我々は2位になっても失敗したと言われる。アルゼンチンは非常に複雑なんだよ」と語っている。(STATS-AP)