みなさんはコーヒーを飲みますか?
全く飲まない方もいらっしゃると思います。逆に、モーニングコーヒーが習慣になっている方もいるはず。
気軽にカフェインを摂れるので目が覚め、集中力アップできるので、仕事のお供にも最適です。 そんなコーヒーですが、実は他にも私達にメリットをもたらしてくれる飲料でもあるのです。
ニール・D・フリードマン博士らが「コーヒーを飲む量と死亡率」に関する研究を行いました。その研究結果が2012年のNew England Journal of Medicineという医学誌に発表されました。
その内容が、とても興味深いものでした。
(参照:Association of Coffee Drinking with Total and Cause-Specific Mortality)
年齢50~71歳になる方の「1日のコーヒー摂取量」を調査するもので、調査対象は約40万人にも及びました。その結果、あることが明らかになりました。
それは、
【1日にコーヒーを4~5杯飲む習慣がある人は、飲まない人よりも死亡率が男性で12%、女性で16%少なくなる】
「そんなにコーヒー飲まなくちゃいけないの?」と思いがちですが、そんなに飲まなくとも死亡率の低下が確認されています。
ちなみにこの死亡率というのは寿命以外での死因で亡くなる率を示します。なので、死亡率が下がる=病気で死ぬリスクが少なくなる、ということです。
他の摂取量を挙げると、
■1杯→ 男女共に死亡率5%低下
■2~3杯→ 男性10%、女性13%低下
■6杯以上→ 男性10%、女性15%低下
となりました。
つまり「コーヒーは健康飲料」と言っても過言ではありません。
これはコーヒーに含まれる抗酸化物質による効果だと考えられています。
どのコーヒーの種類でも死亡率低下を期待できるようで、ラテでもブラックでもアメリカンでもミルクコーヒーでもなんでもいいとのこと。デカフェでもOKです。
ただ、カフェインの取り過ぎは健康を損ねることもあるの飲み過ぎは要注意です。多めに飲んでしまうという方はデカフェにするなどしてカフェイン量を管理しましょう。
そして研究中にわかったことが他にもあります。
コーヒーを飲む習慣のある人は糖尿病にかかる可能性が低かったのだとか。その傾向は特に女性で顕著に表れ、その3分の2の方ががカフェイン入りのコーヒーを愛飲していたようです。
なんとなく体に悪そうなイメージのあるコーヒーですが、実はとても体に良い飲み物だった……という研究結果でした。
今までコーヒーに馴染みが無かった方も、1日1杯ぐらいは飲んでみるのもいいかもしれませんね。