
現地時間21日(以下現地時間)、ドイツ・ブンデスリーガで首位に立つライプツィヒについて、ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOが再び辛辣なコメントを発した。
第2節でドルトムントを1対0と下しているライプツィヒは、18日の試合でレヴァークーゼン戦に3対2と勝利。昇格組としてリーグ新記録となる開幕11試合無敗を達成した。さらに、翌日の試合で首位に立っていたバイエルンがドルトムントに敗れたことで、首位へと浮上している。
7年前に創設されたばかりのライプツィヒは、飲料メーカー「レッドブル」の共同設立者であるディートリヒ・マテシッツ氏が当時5部だったチームを買収して新たに生まれ変わったクラブ。その経緯から、ドイツではレッドブルの宣伝活動の一環でしかないとみる向きも多く、伝統的なブンデスリーガのクラブと違って「人工的なクラブ」と考える人が少なくない。
レヴァークーゼン戦の前も、何者かがチームバスに塗料を投げつける事件が発生。それまでもバスが投石の被害を受け、ピッチに牛の頭が投げ込まれたこともあり、選手は絶えず嘲笑の的となっている。
ヴァツケCEOも、ライプツィヒに批判的な1人。前週も「缶ジュースの宣伝のためだけに」プレーしているチームだと批判していた同CEOは、21日の株式総会で「我々にこのリーダーは必要ない」とコメント。「だが、彼らのスポーツ面でのパフォーマンスには脱帽だ」と、ピッチでのプレーには賛辞を寄せつつ、クラブへの不快感を隠さなかった。
一方でドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は、「彼らは三日天下ではなく、昨季のイングランドで起きたことと比較できる」と述べるなど、ライプツィヒがプレミアリーグを制したレスターの再現になるかもしれないとの見解を示している。(STATS-AP)