ワールドシリーズMVPに輝いたカブスのB.ゾブリスト。(Getty Images)
今年も残すところあとわずか。メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』は現地30日、シカゴ・カブスの108年ぶり優勝で幕を閉じた2016年シーズンを振り返り、もっとも印象に残った試合ベスト5を選出した。
1位:カブス対クリーブランド・インディアンス(11月2日)
インディアンスの本拠地で行われたワールドシリーズ第7戦は、1908年を最後に世界一から遠ざかっていたカブスが、デクスター・ファウラー外野手の先頭打者アーチなどで6回までに6対3とリード。8回に同点に追いつかれたが、続く9回に守護神アロルディス・チャプマン投手が完ぺきな投球を披露し、インディアンスに追加点を与えず、試合は6対6のまま延長戦へ。
そして延長10回、カブスはワールドシリーズMVPに輝いたベン・ゾブリスト外野手らのタイムリーで2点を勝ち越すと、インディアンスの反撃を1点に抑え、8対7で白熱戦を制した。
2位:ロサンゼルス・ドジャース対ワシントン・ナショナルズ(10月13日)
ドジャース、ナショナルズともに2勝2敗で迎えた、地区シリーズ第5戦。負ければプレーオフ敗退という崖っぷちの中、ドジャースは1点を追う7回にジョク・ペダーソン外野手のソロ本塁打、ジャスティン・ターナー三塁手の2点適時三塁打などで4点を奪い、逆転に成功。4対3でナショナルズを下し、ナ・リーグ優勝決定シリーズへ駒を進めた。
3位:トロント・ブルージェイズ対テキサス・レンジャーズ(10月9日)
ブルージェイズが2連勝でア・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた地区シリーズ第3戦は、延長戦にもつれこむ熱戦となった。そして、6対6で迎えた延長10回裏、ブルージェイズが1死一、二塁のチャンスを作ると、ラッセル・マーティン捕手のショートゴロが併殺を狙ったレンジャーズ守備陣の乱れを呼び、二塁走者が一気に生還。7対6でサヨナラ勝ちを収め、シリーズに終止符を打った。
4位:ニューヨーク・メッツ対フィラデルフィア・フィリーズ(9月22日)
ワイルドカードでのプレーオフ進出を目指すメッツがフィリーズと対戦。6対6の同点で迎えた延長11回、メッツは2点の勝ち越しを許したが、その裏にアスドルバル・カブレラ遊撃手から劇的なサヨナラ3ランが飛び出し、9対8で勝利した。メッツはその後、ナ・リーグのし烈なワイルドカード争いを制し、2年連続プレーオフ進出を果たしている。
5位:ボルティモア・オリオールズ対ブルージェイズ(9月28日)
前日時点でプレーオフ進出圏内のワイルドカード2位ながら、3位のデトロイト・タイガースに1ゲーム差に迫られていたオリオールズ。この日は7回までブルージェイズ投手陣から得点を奪えずにいたが、8回にマーク・トランボ外野手が46号ソロを放つと、続く9回に代打の金賢洙が6号2ランをライトスタンドに叩き込み、3対2で貴重な勝利を手にした。