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銀行のATM手数料を知っておかないとコワイ!|みんなの声×コラミィ

    鈴木 弥生

    預金・貯金ガイド 鈴木 弥生 / All About

     

     まずは自分のメイン口座の手数料をチェック!

    自分の口座からお金を引き出すにもかかわらず、曜日や時間によっては手数料がかかっていることを自覚していますか。ATMが稼働していても、手数料はいつでも同じではありません。たとえば、都市銀行だけを見ても下図のように差があります。

    入出金の手数料は銀行によって異なる

    入出金の手数料は銀行によって異なる

    これだけ見ても「えっ!」と思った人は多いと思いますが、この手数料を預金金利と比べると、さらにビックリするのではないでしょうか。

    たとえば月に1回、手数料が無料ではない時間に引き出しをすると、1年間の手数料は108円×12回=1296円 となります。ちなみに、2016年8月時点の都市銀行の1年もの定期預金金利は0.01%ですから、1年で約1300円(税引後)の利息を受け取るためには、なんと1625万円もの定期預金をしなくてはいけないのです。

    ところが多くの場合、1625万円の定期預金がある人は銀行が提供する特典を利用することで手数料を払うことなくATMを利用し、そうでない人が手数料を払っています。こうして、お金が貯まる人と貯まらない人に分かれていくのです。

    しかし、夜間や休日も手数料なしで預金を引き出す方法はあります。銀行によって条件は異なりますが、ネットバンキングの契約をしてクレジットカード決済の口座にする、一定額の残高をキープする、会員システムに入会するなどすれば、手数料を払う必要がなくなります。時間外や休日に預金を引き出すことが多い人は、ぜひメイン銀行口座の銀行HPで確認してみてください。

    条件に合致するのが難しい人は、ゆうちょ銀行の利用を考えてみるのもひとつの方法です。ゆうちょ銀行のATMは設置場所によって利用時間が異なりますが、曜日、時間帯に関わらず引き出し、預け入れの利用手数料がかかりません。ファミリーマート内の出張所ならば、ほぼ24時間手数料なしで誰でもお金を引き出すことができます。

    振込手数料は意外に高い。利用のしかたで節約効果大

    各種の支払いがほとんどクレジットカードで行えるようになったとはいえ、時には銀行振り込みが必要になる事があります。めったに利用しないだけに、振込手数料に対する意識が低い人は多いのではないでしょうか。ちなみに、大手銀行の基本的な振込手数料は下図の通り。

    振込手数料は振込先口座と振込金額によっ異なる

    振込手数料は振込先口座と振込金額によっ異なる

    規定通りの振込手数料を支払うと、ほとんどの場合ATMを利用しても108円~648円の手数料がかかります。とはいえ、これも「預け入れ・引き出し」と同じように、一定の条件をクリアすれば無料や割引、キャッシュバックなどで取引することができます。簡単にクリアできそうな条件があったら時間があるときに手続きをしておくと、いざというときに節約できます。

    オークションの利用などで頻繁に振り込みを利用する人は、もっと積極的に有利な振込方法を考える必要があります。たとえば、他行あての振込手数料が新生銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行は月1回無料。新生銀行と住信SBIネット銀行は取引状況に応じて、無料回数が増えるサービスもあります。
    ゆうちょ銀行の場合はゆうちょ銀行の口座間での取引に限られますが、ATM利用なら何回でも(2016年9月30日まで)、ゆうちょダイレクトは月5回まで無料になります。

    振り込みはめったに利用しないという人も、振り込みをする際は自分が保有している銀行口座と振り込み先の銀行口座を確認し、最も有利な方法を選ぶ必要があります。というのも、前述したように現在の預金金利は低く普通預金利息はほとんどゼロと思った方がいい状況。手数料は1円も払わない!くらいの気持ちでいないと、いつのまにか預金が減っているというコワイ事態が起こるのです。

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