本当にあるのか!? “就活都市伝説”を徹底解説|みんなの声×コラミィ

小寺 良二

大学生の就職活動ガイド 小寺 良二 / All About

 

 

就活で一度は耳にする話

毎年、学生の間で噂される就活でのあることないこと。その中には、いわば都市伝説とも言えるものも数多くある。採用活動では、当然、各企業によって選考手法は違うし、面接官も変わってくる。ひとつのエピソードだけを取り上げて一般化するのは危険だが今回はガイドがよく聞く「学生間での就活都市伝説」を企業側の事情も含めて徹底解説する。

就活都市伝説1. 説明会の予約には学歴フィルターがある

毎年噂される就活都市伝説は本当にあるのだろうか?

毎年噂される就活都市伝説は本当にあるのだろうか?

就活をスタートした学生がまず最初に苦戦するのは、志望する企業が人気企業だったりすると「個別説明会の予約が取れない」ということ。就職サイトで日程が公開された5分後に全日程が「満席」になることもある。同じタイミングで予約しようとしたのに他大学の友達は予約が取れて自分が取れなかったりすると「学歴フィルターがあるんじゃないか?」と疑う学生も多い。

実際に説明会予約時に学歴フィルターをかけているかどうかは各企業の方針にもよるので一概には言えないが、実は就職サイトの企業側の機能には「大学名」で学生を検索したり、異なる説明会予約画面を出したりできるものがある。実際にそれを使っている企業がどれくらいあるかはわからないが、企業が学歴フィルターを説明会予約時にかけることは“可能”なのだ。

ただし、学生を学歴で分けたくてその機能を使うわけではない。企業も採用活動には当然「効率」を求める。人気企業がすべての学生を受け入れたい気持ちは山々だが、それをしていると大量の学生に「不採用通知」を出すことになる。それを防ぐためにも、学歴に限らずできるだけ採用可能性の高い学生を説明会に参加してもらおうと促すことは、実は学生の就職活動の効率化にもつながるのだ

就活都市伝説2. グループディスカッションではリーダー役が有利

最近は選考の中でグループディスカッションを実施する企業が増えてきている。すると選考を開始して早々「それでは私がリーダーをやります!」と名乗りでる学生が必ずいる。きっと心の中で「リーダー役は有利なはずだという想いもあるのだろう。

ガイドは学生の就職支援だけではなく、企業の採用担当者への研修も行っている。以前全国規模で採用活動を行っている某大企業に対して、全国にいる採用担当者の「グループディスカッションの合格基準」を統一するため、実際に学生に模擬グループディスカッションをやってもらい、それを担当者が評価をして内容を共有し合う研修を行った。

その際の合格学生へのコメントには「リーダーシップがあったから……」というコメントも当然あった。しかしその学生の役割は「タイムキーパー」だった。別に役割がリーダーだから評価されるのではなく、どの役割であろうと、どんな方法だろうと、その場に応じて自分の出来ることでディスカッションという「仕事」に貢献することが評価につながるのだ。

就活都市伝説3. スタバのバイト経験者は面接で強い

面接での自己PRではアルバイトについて話す学生も多いだろう。どんなアルバイトをやっていたかは学生によって異なるが「特定のアルバイト」が就活に有利ということはあるのだろうか?

面接での有利不利は当然学生には気になるところだ。

面接での有利不利は当然学生には気になるところだ。

よく噂されるのは「スタバのバイトを経験した学生は面接で強い」ということ。確かに私も過去に受けた面接はほぼ合格する女子学生がいたので「何のアルバイトをやっていたの?」と聞くと「スタバで働いています」と言っていたので、この就活都市伝説は本当だったのだと思ったが、詳しく聞くと本人は面接で1度も「スタバ」については話していないという。では何について話しているかと聞くと「ゼミの研究内容」だという。

しかしガイドはそれでも「スタバ」の影響がゼロではないと感じた。彼女はスタバで働いている事実は企業に伝えていないが、実際に職場で磨かれた対話能力や相手の気持ちを考えて動くスタンスなどはゼミのエピソードや面接官との会話の中で発揮されていたことだろう

スタバに限らずアルバイトを通じて徹底的に鍛えられた学生は面接で強い

就活都市伝説4. 内定を辞退すると水をかけられる

最後に紹介するのは毎年多くの内定者が怯える「内定を辞退すると水をかけられる」という就活都市伝説だ。

まずは学生であろうと人事担当者だろうと「人に水をかける」という行為は社会人として許されるものではない。そういった行為が過去にあったとしたら、それは水をかけた側が当然悪い。ただ考える必要があるのは「なぜ水をかけたくなるほど怒るのか」ということ。学生にとってはたかが自分を評価してくれた会社のうちの1社の内定を辞退するだけのこと。水をかけられる筋合いもないと思うのも当然だ。でも企業にとっての「内定辞退」とは一体どれほどの痛手なのだろうか。

企業の採用活動には当然お金がかかっている。就職サイトに載せるだけで100~200万、パンフレットや会社説明会の会場なども含めると最低300~500万円を投資して活動している。また1度学生と会って、その場で内定ということはまずない。何ヶ月も接点を取り続け、互いに理解を深め合った上で内定を出す。しかしその学生に内定を出すということは、他にその企業に入社しようと一生懸命頑張ってきた他の学生を落とすことになる。1人正社員を雇用すると定年まで2億~3億かかる。企業はそんな重い決断をして内定を出すのである。

採用シーズン中の内定辞退であれば、まだ他の選考中の学生に内定を出せば補充できるが、内定式直前の辞退などは大変で、もう一度採用活動を再開しなければならなくなる。辞退理由も色々あるがそれがもし「たまたま内定中に他の企業受けたら受かったんで……」のように自己中心的な理由だとしたら、担当者が水をかけたくなる気持ちもわからなくはないだろう。

就活活動も社会に出る前の「仕事」として捉えて、ぜひ相手の気持ちを考えた行動を意識しよう

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