ウェストハムからの移籍を志願しているMFパイェ(Getty Images)
ウェストハム(イングランド)からの移籍を希望しているMFディミトリ・パイェが、憂き目に遭っている。車を破壊されたほか、チームのSNSグループからも削除されてしまったという。
英『デイリー・メール』紙(電子版)が現地時間19日に伝えたところによると、同日夜、何者かがパイェ宅の外に駐車してあった同選手の車を襲ったという。窓ガラスは割れ、車内には煉瓦が投げ込まれていたとのこと。
移籍を志願し、ウェストハムでのプレーを拒否しているパイェは、現在U-23チームで練習を行なっている。一部チームメイトからは仲間外れにされ、ミーティングや食事にも誘われていない状態。英『ザ・サン』によればウェストハムのメンバーは全員が「WhatsApp」(無料通話・メールアプリ)のグループに登録されており、食事の約束などに使っているが、パイェはそこからも削除されてしまったという。
南仏へ戻ることを強く望んでいるパイェに対しては、古巣マルセイユ(フランス)が、獲得を試みているが、ここまで移籍は成立していない。
スラヴェン・ビリッチ監督は、パイェもクラブ側も互いのスタンスを明らかにしており、その現状に変化はないとコメント。「他クラブが欲しがっているからとか、自分が故郷に帰りたいからとか、そんな理由でベストプレーヤーを安く手放すつもりはない。マーケットについては理解している。ほかの全員と同様、彼には彼の値段というものがある」と、安価での移籍を容認することはないと述べた。
パイェは2015年夏に推定1000万ポンド(約19億5000万円:当時)以上とされる移籍金でマルセイユからウェストハムに加入。1年目から主力として活躍し、16年2月に21年までの新契約を締結している。
ビリッチ監督は「ボールはマルセイユ側にある。彼らは関心を示しているのだから、行動で示すべきだ」とコメント。マルセイユは2500万ポンド(約35億4000万円)で3度目のオファーを提示するとみられているが、これで契約が成立するだろうか。