アカデミー賞悲願のレオ様 ここまでやるか『レヴェナント:蘇えりし者』舞台裏|dメニュー映画×コラミィ

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映画『レヴェナント:蘇えりし者』の勢いが止まらない。ゴールデングローブ賞で3冠を獲得し、アカデミー賞では最多12部門でノミネートを果たした。1月22日~1月24日の北米映画興行収入ランキングでは、公開5週目にして初めて首位をもぎ取り、興業的にも大成功を果たしている。4月22日の日本公開前にいち早く本作を観た筆者が、本作の壮絶な舞台裏に迫る!

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イニャリトゥ監督とディカプリオ

【舞台裏1 マイナス5度の中で裸になった】

本作でディカプリオは自ら多くのスタントをこなしている。中でも肉体的につらかったと思われるのは、マイナス5度の中で裸になるシーン。サバイバルの過程では、敵から逃れるため、極寒の川に飛び込むシーンもある。ディカプリオが「低体温症状態になった」と語ったのも納得だ。

【舞台裏2 本物の馬の死がいの中に入った】

極寒の地における生活の知恵を垣間見ることができるのが、敵に追い詰められ、乗っていた馬もろとも崖から転落。その際に死んだ馬をディカプリオ扮する主人公が活用するシーン。彼は死んだ馬の腹を切り開き、内臓を手でかき出し、全裸になって馬の死がいに入り、暖を取って大吹雪の夜をやり過ごすのだ。このショッキングなシーン、本物の死んだ馬を使っているというから驚きだ。

【舞台裏3 スティーブ・ジョブズ役を断っていた】

今年のアカデミー賞で、ディカプリオと同じ主演男優賞を争っている、マイケル・ファスベンダー。彼が演じたスティーブ・ジョブズは、もともとディカプリオにオファーされたもの。映画『レヴェナント:蘇えりし者』の撮影に集中するため、ディカプリオはこの役を断っていたのだ。

【舞台裏4 格闘シーンで鼻を折っていた】

リアリティを追求するアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督は、ディカプリオと、その宿敵を演じるトム・ハーディに本気の殴り合いをさせている。撮影中にディカプリオは鼻を折ってしまうが、監督はそのままカメラを回し続けたそうだ。ちなみに、トムは当初、本作の出演を渋っていたという。友人であるディカプリオが脚本を読むよう熱心に薦めた結果、内容に納得して出演を快諾。ふたりの厚い友情と信頼関係があったからこそ、実現したシーンと言えよう。

【舞台裏5 バイソンの生の肝臓を食べた】

精神的にもっともつらかったと思われるのは、ベジタリアンであるディカプリオがバイソンの生の肝臓を食べるシーン。当初は肝臓に模したゼリーを使用するプランもあったそうだが、彼はリアリティを追求するため本物を食べることを決意。生肉の味に耐えられず、いったん激しくおう吐した後、再び生の肝臓にかぶりつくという一連の流れが、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の判断によって、そのまま本編に使われている。これらはディカプリオの正真正銘のリアクション。このシーンで主人公の生に対する執念まで表現したディカプリオ。さすがの役者魂だ。

圧巻の名シーンの数々を演じ切り、ついに念願のアカデミー賞主演男優賞を手にすると見られているディカプリオ。2月28日のアカデミー賞授賞式を控え、映画『レヴェナント:蘇えりし者』旋風は、しばらく続きそうだ。

取材・文/田嶋真理

映画『レヴェナント:蘇えりし者』
4月22日 TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
配給/20世紀フォックス映画
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation.  All Rights Reserved.
http://www.foxmovies-jp.com/revenant/

舞台はアメリカ西部の広大な未開拓の荒野。狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。さらに反抗したグラスの息子までも、フィッツジェラルドは容赦なく殺してしまった。グラスは、大自然の脅威のなか、厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、愛する息子を殺されたことへの復讐の執念のみを武器に、約300キロの容赦ないサバイバルの旅を生き延びなければならない。果たして彼は、激しい怒りを力に変え、奇跡的に死の淵から蘇ることはできるのか!?