J2水戸がアジア戦略発表 ベトナム航空がユニフォームスポンサーに!|コラミィ× スポーツ

J2水戸ホーリーホックとベトナム航空がスポンサー契約をこのほど締結し、前節の札幌戦から2016シーズン終了までトップチームの公式試合用ユニフォームの背中上段に広告を掲出することが決定。15日の札幌戦前、ベトナム航空の日本地区総支配人のグエン・クアン・チュンさん、沼田邦郎社長による記者会見が開かれました。背中のユニフォームスポンサーは2013シーズン以来3年振りです。

ベトナム航空は1993年に正式に国営のフラッグキャリアとして設立され、国内21都市、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアの28都市に運航中です。

2010年には世界第2の規模となる航空連合スカイチームに正式加盟し、B787やA350-900のような最新の環境に配慮した機材をいち早く発注しており、今後導入する予定。その数は2020年には150機に上ると予測され、ベトナムの伝統文化と共に、東南アジア地区におけるスカイチームの戦略的パートナーを担い、ワールドクラスの航空会社へと確実な歩みを続けている航空会社です。

ベトナムにおいてサッカーは、非常に人気で重要なスポーツの一つですが、ベトナム航空がサッカーチームをスポンサードするのは、今回が初めてのケース。

グエンさんは「今回のスポンサー契約は我々の航空会社の認知度を上げるということだけでなく、日本とベトナムの2国間の関係を更に強めるものだと考えています。日本の市場におけるパブリシティー(広報活動)はもちろん重要ですが、水戸ホーリーホックへのスポンサードの決め手となったのは、茨城県とベトナム政府の間で農業技術提携があり、ベトナム人の行き来が多いこと、茨城県に住んでいるベトナム人の数も比較的に多いこと。更にそれに輪をかけてコンフォン氏が移籍したことが大きいです。今回、水戸ホーリーホックさんと契約を結べたことは非常に光栄なことだと思っています。短期間ではなく、出来れば長くお付き合いをさせていただければと思っています」と長期契約となる可能性を示唆していました。

5月7日の北九州戦でJデビューを果たしたベトナム代表FWのグエン・コンフォン選手は、「ベトナムのメッシ」の異名を持つ国民的スター。今年3月には、主に農業分野で交流が盛んな茨城県とベトナムの架け橋となる「いばらきベトナム交流大使」に任命されています。

コンフォン選手が水戸に加入した影響で、今年3月にはベトナム代表のスポンサー契約を結ぶGMOインターネットグループの世界展開ブランド「Z.com」が水戸のスタジアムスポンサーに決定。水戸はベトナム関連のスポンサーとの契約成立が続いています。

今後はベトナムに選手を輩出、下部組織でベトナム人選手を育成

「ベトナム航空様には多大なるご支援をいただき、今シーズン加入したグエン・コンフォン選手と共にベトナムとの架け橋になっていただきました。これからも精進して高みを目指せるように頑張っていきたいと思います」と沼田社長。

アジア全体のサッカーのレベルアップをJリーグが主導して促進し、世界のサッカー市場におけるアジアの価値向上を目指しているJリーグ。農業分野を軸としてベトナムを中心としたアジアでの経済交流を推進する茨城県。今後水戸はそれぞれと連携しながら、ベトナムを始めとするアジア諸国のクラブとの提携や、マーケティング活動などアジア戦略に取り組んでいくことを検討しています。

「これからも続くアジア戦略の中で、今後ベトナムのさまざまなカテゴリーの選手との人材交流を続けていきます。ベトナムサッカー連盟などと提携しながら、よりスピード感あるJリーグのチームで高校生世代、アンダーのカテゴリーの選手を鍛えていくサポートをしたい。国際交流することで日本の選手にも相当刺激になるでしょうし、世界に羽ばたける選手を輩出したい。我々の選手もベトナムのリーグに参加して貰いたいと思っています。アジアの中でベトナムの発展は期待できる所。日本の経済を動かすいう大きなビジョンを持ちながら、サッカーを通じてベトナムと相互関係を築くことが出来ればと思います」と沼田社長は方針を明かしていました。

いよいよ本格化する水戸のアジア戦略。その第一歩として鍵を握るのは、ベトナムサッカーとの強力なパートナーシップです。近い将来、ベトナムで水戸の選手がプレーし、ベトナム人選手が水戸の下部組織で活躍する日が来ることでしょう。これらの成功が今後のクラブ発展の大きな分岐点となるに違いありません。今後の展開に期待しましょう!【米村優子】