データで明らかに!?いじめのその後の影響|みんなの声×コラミィ

ここ数年、いじめの問題が深刻化しています。いじめに悩み、自ら命を絶つ人も…。幼いころのいじめは、その後の人生にどう影響するのか? 「加害者」・「被害者」・「加害者と被害者どちらも経験した人」・「まったくいじめに関与しなかった人」の4つのグループそれぞれの立場から、研究したデータがあります。

アメリカのワーウィック大学とデューク大学が共同で行った調査では、青年期(6歳~17歳)におけるいじめの影響を、「(加害も被害も)いじめ未経験」「いじめ加害者」「いじめ被害者」「(加害も被害も)いじめ経験者」の4グループごとに比較。健康や学業などの様々な項目別に、その後の影響について調べています。

まず、いじめの被害者だった子どもは、頭痛、胃痛、睡眠障害など身体的なものだけでなく、うつ病などの精神疾患のリスクも高いという結果がでています。また自傷行為や、自殺のリスクも高く、いじめの期間が長ければ長いほど、リスクが高まるそう。これに関しては、一卵性双生児の比較実験もあり、いじめられていた方の子は、いじめられていなかった子に比べて、健康面のリスクが高いことも証明されています。

しかし意外にも、一番健康リスクが高いのは、加害・被害いずれのいじめも経験した人で、純粋な加害者は最も健康的なのだとか。

学業への影響の観点では、いじめ被害者は成績の悪化や欠席の増加が、おもに同級生からのいじめを受けた小学5年生ごろに見られたようです。いじめの加害者や加害・被害いずれのいじめも経験した人もあまり、成績はよくないのだとか。

また、いじめと非行の関連はいじめ被害者には見られませんでしたが、いじめ加害者になったことのある2つのグループは強い関連が見られました。特に、被害者経験のない純粋ないじめ加害者は、身体的な暴力が、日常的に増えていくという結果に…。

成人期(18歳~50歳)における比較を見てみると、いじめ加害者になったことのある2つのグループは、青年期と変わらず、非行傾向が強いようです。それどころか、さらにエスカレートし、交通犯罪や暴力行為などで警察のお世話になる可能性もかなり高いのだとか。

年収面で見ると、いじめに関わった3つのグループは、一般的に収入が低く、なかでも加害者の2つのグループは債務の問題を抱えていることが多いという結果がでています。純粋な加害者だけが、失業率が高いという結果も…。

意外にもいじめ被害にあったことのある2つのグループは喫煙率が高く、ヘビースモーカーが多いそう。純粋ないじめ加害者だけが、タバコに加え、薬物使用の可能性が高いという結果も出ています。

結婚に関しては、いじめ加害者になったことのある2グループは若くして結婚し、男性は22歳前後で父親に、女性は20歳以下で母親になることが多いようです。一方、いじめ被害者グループは、配偶者やパートナーなしで暮らすことが多く、友人ともほとんど会わないという結果に…。

加害・被害、そのいずれかを経験したグループは、いずれにもまったく関わらなかったグループに比べ、健康面・収入・学歴などほとんどの側面で、悪い結果が出ています。被害・加害に関わらず、「いじめ」というもの自体はやはり悪です。被害者にも加害者にもならず、社会からいじめがなくなるといいですね。

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